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◆野球の不文律

トップページ > 野球の不文律

野球には、公認野球規則(ルールブック)に記されていなくても守らねばならない不文律 (unwritten rules, unwritten codes) が存在するとされている。メジャーリーグベースボール (MLB) や日本プロ野球 (NPB) などプロ野球の試合においては、これを破ると故意死球などの報復を受けることがある[1]。野球における不文律はMLBの長い歴史を経て形成されていった。不文律が形成されていった理由は、特に勝負に負けたり、あるいは負けつつある相手をさらに貶めることなく、敬意を表するためである。また、既に勝敗が決している試合で記録が乱造されることを避けるためである。

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MLBとNPBの両方でプレー経験のある長谷川滋利は、著書の中で特にアメリカで(特に大量点差がある試合での)不文律が重視される理由について、日本では高校時代にトーナメント形式で行われる春夏の全国高校野球大会が開催されており、大量得点差でも確実に勝ちに行く精神がついているという点を指摘している。不文律であるので当然のことながら成文は存在しない。また、時代・地域により、強くタブー視されるものと、されないものがある。



攻撃側の不文律

大差(概ね5点以上)でリードしている攻撃側は6回以降で、 カウント3ボール-0ストライクから打ちにいってはいけない、バントなどの戦術をとってはいけない。盗塁(暴投、捕逸、失策、牽制球、ディレードスチールを含む。ただし、オートマチックスタートは可。)をしてはいけない。
きわどい投球はなるべく打ちに行き、四球連続による試合遅延を避ける。
打席に立つとき過度に足場を固めてはならない。
打つ際、打席の外から足をはみ出したり、レガース、プロテクターをつけて覆いかぶさったりしてはならない。
四球のあとホームベースにバットを置いてはいけない。
併殺打を防ぐなどの目的で危険なスライディング(スパイクシューズの裏を野手の体に向けるなど)をしてはいけない。
打者は本塁打を打っても立ち止まって打球の行方を追ったり、大げさにガッツポーズをとったり、わざとゆっくりとダイヤモンドを回ってはいけない。
ノーヒットノーランや完全試合の阻止(あるいは投手タイトルがかかっている場面も含む)のみを目的としたバントはいけない。
連続本塁打後の初球を打ちに行ってはならない。
死球を受けてもその箇所をさすって派手に痛がってはいけない。
相手投手がマウンドで投球練習中に、ダートサークル内に入ってはいけない。
走者が三塁(一塁)付近でアウトになるなどして一塁や一塁側(三塁側)ダグアウトに戻る際、マウンドを横切ってはならない。
打者が打席に入る際、球審や捕手の前を横切ってはいけない。
捕手のサインを盗み見てはいけない。また二塁走者が打者にサインを教えてもいけない。
一塁にヘッドスライディングしてはいけない。
ゴロの凡打を放った際、アウトになるとわかっていても全力疾走する。
投手の集中を妨害するために話しかけたりしてはいけない。


守備側の不文律


投手は三振を奪ったときや、スリーアウトを取ったときに過度にガッツポーズをしてはいけない。
バッターの頭を狙って投球してはならない。
投手は回の途中で交代させられてもすぐにロッカールームに引き上げず、少なくともその回が終わるまではベンチにとどまらなくてはいけない。
投手は野手に文句を言ってはいけない。
ボールカウントが0-3になったときには直球を投げる。
味方投手がノーヒット投球を継続中のときは、その件をベンチで話題にしてはならない。


攻守共通の不分律


ストライク・ボールに関する審判の判定に文句を言ってはならない。
審判の判定に抗議するときも審判の指示に従う。
ファールボールを追った相手選手がダグアウトに落ちる際などにも相手を手助けしてはいけない。
相手チームに友人がいても試合中は親しげにしてはいけない。
試合の結果に関して、相手チームや観客の前で過剰に騒いではいけない。
もし乱闘になってしまった際もバットやボールを凶器としたり、強く殴ったり蹴ったりしてはいけない。
もし乱闘になってしまった際はベンチやブルペンを出て(制止のためにも)乱闘に参加しなければいけない。


ペナルティー

最も一般的なペナルティーは次打席での故意死球である。この場合でも頭を狙ってはいけない、相手投手に死球を与えてはいけないという不文律がある。指名打者制により打席のない投手に対するペナルティーとしては打者が故意に空振りのバットを飛ばすこともある。試合終了の際の行為に対しては次の試合で実行される。このことは選手のみならず監督、チームオーナー、審判員そして観客も承知している。大差での盗塁では、捕手は送球しないし公式記録員も盗塁を記録しない。


MLBの事例


2001年、ニューヨーク・メッツの新庄剛志は大差 (11 - 3) でリード中にボールカウント0-3から本塁打を打ったが、翌日に足に死球を受けた。この件以外にも本塁打直後にバットを高々と放り投げる行為が挑発的と受け取られ、故意死球を誘発することになった。

2009年9月、ミルウォーキー・ブルワーズのプリンス・フィルダーは、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦でサヨナラ本塁打を放ち、本塁上で味方ナインをボウリングのピンのように一斉に仰向けにひっくり返らせるというパフォーマンスを行った。これが「ホームランですでに打ちのめされた相手に追い打ちをかける傲慢な行為」とみなされ、フィルダーは、約半年後となる2010年3月のオープン戦でジャイアンツのバリー・ジトから報復死球を受けた。

2010年4月29日、ニューヨーク・ヤンキース対オークランド・アスレチックス戦において、一塁走者であったヤンキースのアレックス・ロドリゲスは味方打者が左翼線上に放ったヒット性の飛球を見て三塁まで進んだが、ファウルと判定されたため一塁に戻った。この際ロドリゲスがマウンドを横切ったため、投手のダラス・ブレイデンは激高しイニング終了後ロドリゲスに厳しく文句を言い、グラブをベンチに叩きつけた。

2010年9月1日、ワシントン・ナショナルズのナイジェル・モーガンは大差(14 - 3)でリード中の試合で死球で出塁した後、二盗、三盗を立て続けに決めた。モーガンは次打席でフロリダ・マーリンズのクリス・ヴォルスタッドから背中を通過する危険球を投じられることとなった。その後大乱闘が発生し、モーガン、ヴォルスタッド、さらにマーリンズのホセ・ベラスとエドウィン・ロドリゲス監督が退場処分となった。


NPBの事例


2001年に西武ドームで西武のアレックス・カブレラは、ロッテのネイサン・ミンチーからセンターへの特大本塁打を打った際、審判員が本塁打のジェスチャーをする前からゆっくりと歩いていたため、ミンチーが「侮辱行為だ」と激怒した。

2006年8月6日、西武対近鉄バファローズ戦において、近鉄監督の梨田昌孝は0-9で負けていた4回表に、自軍のタフィ・ローズと本塁打王を争っていたアレックス・カブレラの敬遠を指示した。これを見た西武監督の伊原春樹は10点差がついた5回裏に高木浩之に犠牲バントをさせた。

2010年4月9日、西武の涌井秀章から初回に3点本塁打を放ったロッテの神戸拓光は、喜びのあまりガッツポーズを連発した上、自軍ベンチ前でインリン様の「M字開脚」のようなポーズをとった。神戸は次打席で再三内角へ投球され、死球を受けた。

2010年6月5日、阪神タイガースの藤川俊介は5点差でリードした7回に盗塁した。これに対してオリックス・バファローズ監督の岡田彰布は「5点差でな…。あれは大変なことをやってしまったな。こっちは負けを認めているのに」、「あしたも試合があるのにな」と発言した[10]。また、守備側が無関心だったこともあり、盗塁は記録されなかった。

2010年6月10日、中日ドラゴンズの大島洋平が6点差がついた8回表にセーフティバントで出塁した際、楽天ゴールデンイーグルスの川井貴志は次打者の森野将彦に対し厳しく内角をえぐる投球をした。


国際試合の事例


2006年のワールド・ベースボール・クラシック (WBC) 2次リーグ、日本-韓国戦は韓国が勝利したが、試合後に観客および日本チームの目前で韓国チームが自国国旗をマウンドに立てるなどし、翌日アメリカ国内の新聞各紙は、敗者に考慮しない過剰な騒ぎであったと厳しく非難した。


その他


敗者への配慮以外にも、故意死球といったペナルティーは無くとも「感心されない」行為というのも存在する。
2004年西武ライオンズからニューヨーク・メッツに移籍した松井稼頭央は開幕戦先頭打者として初球を本塁打した。しかしエース級を先発させる開幕戦においての初球は、その投手の「舞台」であるとして打者は見送るのが慣例となっていたので、米マスコミでは日本ほどの賞賛はされなかった。イチローは自らのバッターボックスに入る際の習慣として、日本では打席に立った際にバットの先を投手に向ける動作をしていたが、シアトル・マリナーズ入団後、相手投手に過剰な刺激を与えることを考慮して「上向き」に改めた。


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