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◆ベースコーチの規定トップページ > ベースコーチの規定ベースコーチ(base coach)とは、野球で、一塁または三塁のコーチスボックス内に位置して、打者や走者に指示を送る人のことである。ベースコーチは、公認野球規則2.06項および4.05項で定義および役割が定められている。攻撃側のチームは、自チームの攻撃中、2名のベースコーチを一塁側および三塁側のコーチスボックスにつかせなければならない。ベースコーチはチームの一員であり、ユニフォームを着用することが義務付けられている。
原則としてベースコーチはチームで指定した特定の2人に限られる。プロチームではたいていの場合、監督を補佐するコーチがこの任務を務める。ただし日本では、公認野球規則の4.05項に独自の【注】を設け、アマチュア野球ではベースコーチを特定の2人に限る必要はないとしている。しばしば控え選手がベースコーチとして出場してその任務にあたったり、ベースコーチを務めている選手が代打等で出場したり、そのために他の選手がベースコーチを代わったりする様子が見られる。 公認野球規則には明記がないが、各リーグや大会の特別規定等で、ベースコーチにはヘルメットの着用が義務付けられている。これは2007年、マイナーリーグの試合中、ベースコーチを務めていたマイク・クールボーが打球を頭に受け死亡した事故が起きたことが原因である。この事故を受けてアメリカでは、翌2008年からメジャーリーグも含めてベースコーチのヘルメット着用が義務付けられた。また、2009年に行われたワールド・ベースボール・クラシックでもベースコーチのヘルメット着用が義務付けられた。日本ではアマチュア野球が2009年に、プロ野球では2010年に、それぞれベースコーチのヘルメット着用が義務化された。 ベースコーチの任務 ベースコーチの役目は、声や身振り(ジェスチャーやサインなど)を使って、打者や走者に指示を出すことである。具体的には打者への打撃の指示、走塁や帰塁の指示、ボールの所在の伝達などである。特にフェアの打球が打たれた後は、ボールの行方や守備の状況等を冷静に観察しながら、走塁を行っている走者に明確にわかるように走塁の指示を出す必要があり、その役目は重要である。本来ベースコーチはコーチスボックス内にいて、その位置から指示を行わなければならないが、公認野球規則4.05項【原注】に ここ数年ほとんどのコーチが片足をコーチスボックスの外に出したり、ラインをまたいで立ったり、コーチスボックスのラインの外側に僅かに出ていることは、ありふれたことになっているが、コーチは、打球が自分を通過するまで、コーチスボックスを出て本塁寄り及びフェア地域寄りに立ってはならない。・・・(中略)・・・。コーチがプレーヤーに「滑れ」「進め」「戻れ」とシグナルを送るためにコーチスボックスを離れて、自分の受け持ちのベースで指図することもありふれたことになっている。このような行為はプレイを妨げない限り許される。とあるように、ベースコーチがコーチスボックスの外に出て走者に指示を出すことは、規則上、容認されている。ただし走者に直接触れて指示を与えることは、走塁の肉体的援助に当たり、守備妨害として援助を受けた走者がアウトになる。
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