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◆ボークの規定

トップページ > ボークの規定

ボーク(balk、baulk)とは、野球において投手の投球や塁への送球における反則行為である。このルールの目的は、投手が走者をだまして、盗塁やヒットエンドランなどを阻もうとするのを防ぐことにある。ボークとなる場合は公認野球規則8.05項で定められており、全部で13項目が挙げられている。以下に挙げる項目の冒頭にある文字(a)〜(m)は、公認野球規則の項目に対応するものである。

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(a) 投手板に触れて、投球動作を途中で止めた(ストップモーション)。
2段モーションは、投球動作を途中で止めたとみなされる。
投球動作中に転倒したり、バランスを崩したりした場合も、投球動作の中止にあたるので、ボークである。
以下の動作を行った場合には投球動作に入ったとみなされるため、引き続いて牽制動作をすると投球動作の中止にあたるので、ボークである。
自由な足を振って、投手板の後縁を越えてからの牽制。(ただし二塁への牽制は許される)
両肩が動いた後での牽制。(ワインドアップからの牽制はこれに該当する)
肩をセンター方向に向けながらの牽制。
足のつま先を打者方向に向けながらの牽制。
(e) 反則投球を行った。
規定されているワインドアップポジションまたはセットポジションからの投球動作に反した投球を行った。
打者が打席でバットを構えていない時に投球を行った(クイックピッチ)。
(f) 打者と正対する前に投球した。
(g) 投手が投手板に触れることなく投球、あるいはそれに関する動作を行った。
(m) セットポジションで完全に静止しなかった。
完全に静止したかどうかは審判員の判断によるが、その基準はリーグの内規や取り決め等による面もある。そのため、内規や取り決め等が改正された場合や、リーグ移籍後間もない場合、投手が何度もボークを取られることもある。特に、NPBでは1998年から静止を厳格に取るようになり、ボークが急増した。



ボールの扱いに関する動作


(h) 走者が塁を離れていないのに不必要にその塁に送球するなどして試合進行を遅らせた(遅延行為)。
公認野球規則では投手の遅延行為については8.02(c)項に規定があり、審判員は一度警告を発し、それでもなお遅延行為が繰り返される場合は、投手に退場を宣告するとしている。遅延行為によるボークは、投手を退場させる際に合わせて適用することが8.05(h)項の【原注】に定められている。しかし、日本のアマチュア野球では8.02(c)項に独自に【注】を設け、遅延行為が繰り返される場合は、投手に退場を宣告する代わりに「ボール」を宣告するとしている。このとき合わせて遅延行為によるボークを適用するのかどうかについては、この【注】には明記がなく、実際の規則運用が不明瞭である。
(i) ボールを持たずに、投手板に触れるか、跨ぐか、あるいは投手板に触れずとも投球する真似をした(隠し球の項目参照)。
(j) 正規の投球姿勢をとった後、実際に投球または送球する場合を除いて、ボールから一方の手を離した。
(k) 投手板に触れている状態で、故意か偶然かにかかわらず、ボールを落球した。
(l) 故意四球において、キャッチャーズボックスに両足が入っていない捕手に投球した。
「故意四球が企図されたときに限って、ボールが投手の手を離れないうちに捕手が片足でもボックスの外に出しておれば」ボークとなることが、日本の公認野球規則では【注】を設けて明記している。しかし、日本プロ野球では本項に違反しているプレイが行われているにもかかわらずボークが宣告されないことが多く、事実上黙認されている。


ボークの処置


走者がいる場合

ボークは原則としてボールデッドとなり(その時点のボールの状況に関係なく次の処置が執られる)、塁上の走者はそれぞれ一つずつ進塁する。三塁に走者がいれば得点となる。ストライクまたはボールは宣告されない。

投手がボークを犯しながら投球または送球をして、それが暴投や捕逸あるいは悪送球になったり野手が後逸したりした場合、直ちにボールデッドとはならず、走者はボークで与えられた塁からさらに先の塁へ、アウトを覚悟で進塁することが許される。走者がボークで与えられた塁以上に進塁しようとした時点で、ボークと関係なくプレイは続けられる。
打者に対しては特別な処置は設けられておらず、原則としてボールカウントはそのままで打ち直しとなる。

しかし打者がボークの投球を打って安打にしたり、失策や野手選択、四死球、打撃妨害、振り逃げなどで出塁し、他の全ての走者が少なくとも1つ進塁した場合にはボークとはならず、プレイはそのまま続けられる。 上記の場合、打者走者を含む走者が1人でも進塁できない状況があれば、たとえ走者がアウトになっていても取り消され、さかのぼってボークが宣告される。
他の全ての走者が少なくとも1つ進塁した場合には、ボークで与えられた塁より先の塁でアウトになった場合でも、アウトは取り消されない。またその際に塁を踏み損なった(空過した)としても進塁したものとみなされる。三塁走者によるホームスチールやスクイズプレイの際に、捕手やその他の野手が、本塁上やフェアグラウンドに飛び出してきて投球を捕球したり、打者や打者が所持するバットに触れたりする行為があった場合には、投手にボークが課される上に打撃妨害もあわせて宣告され、打者にも一塁が与えられる。この際はボールデッドになる。


走者がいない場合


走者がいない場合はボークにはならないが、ボークと同じような動作を行った場合には、それが反則投球とみなされる場合に限り「ボール」を宣告する。ただし、打者が反則投球を打って安打にしたり、失策や四死球その他により一塁に到達した場合は、そのプレイが生かされる。

実例として、2005年10月4日、甲子園球場での阪神対横浜戦がある。3-6と横浜がリードして9回裏、横浜クルーンは1死無走者の場面で、打者スペンサーに対して2ストライク0ボールからの3球目を2段モーションで投げたところ、一度上げた左足が地面についてしまい、三塁塁審は反則投球と判定した。スペンサーはこの反則投球を打ってショートゴロとし、一旦一塁でアウトになったがこれは取り消された。ここで反則投球はボールと扱われるので、2ストライク1ボールからのやり直しが正しいが、その試合の責任審判でもあった三塁塁審が場内アナウンスの際に「1-2からやり直し」と言ってしまったため実際に1ストライク2ボールからのやり直しとなってしまった。4球目がボールで1ストライク3ボールとなった時点で横浜牛島監督から指摘を受けて、カウントを2ストライク2ボールに訂正された(球審も気づいていなかった)。ちなみに、この後スペンサーは四球を選び、得点に繋がった。
投球動作中にボールが手から飛び出した場合は、ボールがファウルラインを超えた場合は「ボール」を宣告するが、ファウルラインを越えなかった場合は投球とみなされず、何も宣告されない。


ボークにまつわるエピソード


サヨナラボーク

1998年8月16日の第80回全国高等学校野球選手権大会2回戦の豊田大谷-宇部商で、延長15回裏無死満塁からの4球目、宇部商の藤田修平投手が投球動作を止めてしまい、ボークとなり三塁走者が生還、豊田大谷がサヨナラ勝ち。高校野球全国大会で史上唯一のサヨナラボーク。スコアは3-2。

盗塁王争いにおける故意のボーク疑惑
1998年のパ・リーグペナントレースにおいて、西武ライオンズの松井稼頭央選手と千葉ロッテマリーンズの小坂誠選手が盗塁王争いをしていた。10月12日、ペナント最終戦に西武とロッテの直接対決があった。この試合までに西武とロッテの順位は確定しており、タイトル争いに注目されるだけの消化試合になっていた。最終戦前、小坂は松井よりも盗塁数で1個上回っていた。

この試合の7回表にロッテの小坂が一塁に出塁。この後、西武の芝崎和広投手は一塁に牽制悪送球をした。だが、牽制悪送球では二塁に進塁しても盗塁にならないため、盗塁王を狙う小坂は二塁に進塁しなかった。すると、次の投球で芝崎はボークを犯した。ボークなので小坂は自分の意志に関わらず、盗塁にならないまま二塁に進まなければならない。ロッテの近藤昭仁監督は「故意のボークであり、野球協約が禁止する敗退行為にあたらないか?」と抗議するも認められず、小坂はしぶしぶ二塁へ進塁。この後、ショートの松井(盗塁王争いの相手)が二塁上に立つなどして西武守備陣のきついマークの中で、小坂は三塁盗塁を試みるも失敗した。そして、7回裏で一・二塁において、一塁走者の松井は重盗という形で二塁への盗塁に成功する。この盗塁で小坂と並び、盗塁王を分け合った。

後日、この盗塁王争いは故意の牽制悪送球やボークを指示した疑いがあり、前述のような守備体系を敷いた西武、また牽制悪送球の際に敢えて進塁しなかった小坂も明らかにチームのためでなく、タイトルを狙った選択だったとして新聞紙上などで問題視された。


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