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ボールの規定 グラブ(グローブ)の規定 バッティンググローブの規定 ヘルメットの規定 ユニフォームに関する規定
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◆グラブ(グローブ)、ミットの規定トップページ > グラブ(グローブ)、ミットの規定グラブ (glove) とは、野球やソフトボールでボールを捕球するため、守備時にプレイヤーが利き腕と逆の手にはめて使う道具である。なお捕手と一塁手はグラブではなくミットと呼ばれる専用の物を使用するが、一塁手はグラブを使う場合もある。グローブともいう。ミット (mitt) とは野球・ソフトボールの守備で用いられる捕球用防具でグラブ(グローブ)の一種。英語では、"mitt"は"mitten"とほぼ同義だが、野球用語としては「ミット (mitt) 」が主として使われる。
グラブやミットは大部分が皮革から出来ていて、競技用のものは天然皮革が多い。ホームセンターなどで販売されている遊戯用グラブには、合成皮革または人工皮革製のものが多い。グラブに使われる皮革は主に牛革で、アメリカ産、日本産、ヨーロッパ産などが使われる。また、裏革には鹿革が使われる場合もある。グラブ製作はその工程のほぼ全てが手作業で行われる。熟練した職人がその目で革を選び、各パーツに切り分けて手作業で縫製される。革を縫い合わせたものを反転させることで指を入れるスペースを作る。親指部から平部の縁を通り小指部に至る部分にはフェルトが入れられる。縫い合わせたものを革紐で固定し、マークや焼印、刺繍などを入れて完成する。硬式用と軟式用で革質は異なり、当然ながら硬式用のほうが丈夫な材質で作られる。また、準硬式野球では硬式用が使われる。 野球のグラブにおいて特徴的なのが、親指と人差し指の間にあるウェブ(網)である。十字型や革紐を編んだものなど様々なデザインがある。もともとはボールを片手で捕球できるように1920年頃に考案されたもので、現在の形とほぼ同じものが現れたのは1950年代になってからのこと。それまでは両手でボールを押さえるような形で捕球していたのが片手で捕れるようになったことは、野球史における技術進歩の面で多大な影響を及ぼした。 グラブに関する専門用語 型付け:自分の手になじむようにハンマーで叩いたり、揉んだりしてグラブを手入れすることを特に「型付け」という。 スポット又はポケット:「型付け」によって形成される、もっとも捕球しやすい箇所を特に「スポット」(ポケット)という。 土手:手首付近の硬く盛り上がった箇所を特に「土手」と呼ぶ。土手の周囲ではボールを包み込むことができないので、捕球の際土手にボールを当ててしまうとうまく捕球できず、また衝撃が掌に直接伝わり痛い思いをすることになる。 ポジションごとの違い ※以下に示す特徴はあくまで一般的なものであり、サイズやポケットの深さなどは個人の好みやプレイスタイルによるところが大きい。また、多数のポジションに対応した兼用グラブ(オールラウンドグラブ)も存在する。 投手用 投球時にボールの握りが打者に見られないように大きめでポケットが深く、隙間が無いウェブが多用される。三塁手用よりやや大きいものが多い。重量については、投球時に体重移動をする際に勢いをつけるために重いものを好む選手もいれば、手への負担・違和感を軽減するために軽量のものを使う選手もいる。球種によるくせを隠すための指カバーをつけることも多い。 二塁手・遊撃手用 ゴロ処理(特に二塁手が行うグラブトス―グラブで受けた球をそのまま放り渡す―にも対応し得る為)や併殺など細かいプレーが求められるので、小型でポケットが浅く、軽量の場合が多い。 三塁手用 強烈な打球が飛んでくることが多いため大きめでポケットも深いものが一般的。手への衝撃を和らげるために生地も厚手である。ウェブ以外の作りは概ね大きさ、深さともに投手用グラブに近い。 外野手用 飛球やライナーをしっかりと捕球できるように深いポケットを備えるものが多く、サイズはグラブの中では最も大きい。また、外野ゴロをすくい取ってから素早く送球できるように軽量化されたものが多い。 ミットについて 野球では、捕手(キャッチャー)が用いるキャッチャーミット、一塁手(ファースト、ファーストベースマン)が用いるファーストミットとがある。前者は、投手の投球を捕球するのに適した形状をしていて、全体的に丸みを帯び、端が厚めにできていて、親指部分は独立してはいるが、形状的にはグローブのように突出してはおらず、突き指を防ぐ形状。後者は、自ら相手打者の打球を捕球処理する以上に、他の内野手からの投球を正確により早く捕球するのために、他の野手のグローブよりもかなり長く大きめに作られている。 ソフトボールでは、キャッチャーミットとファーストミットが兼用であることが多い。 公認野球規則において捕手と一塁手のみ、ミットに関する規定が定められているものの、それ以外のポジションにおいてミットの使用を禁止する項目は特になく、そもそもグローブとミットの定義すらされていない(バットやボールなどは細かく定義されている)。このことから、各協会において規則の補足が無い限り、グローブの規定に順ずるものであれば一塁手以外の野手が使用することも可能である(実際に、親指側がグローブに比べて広く出来ている「サードミット」を作っているメーカーも存在する)。 また、サイズ等の規定さえクリアすれば捕手がファーストミット、一塁手がキャッチャーミットを使用することも可能(もちろんグローブも使用可能)である。 ただし、通常ミットはグローブの規定を超えるサイズのもの、キャッチャーミットはファーストミットの規定を超えるサイズのものが一般的である。 また、安全上の観点から特に捕手はミットの使用が推奨され、リトルリーグでは捕手はキャッチャーミット以外の使用は認められていない。 ソフトボールではグローブは全てのポジションで使用可能だがミットの使用は一塁手と捕手にしか認められていない。 グラブに関する規則 サイズ・色・商標・刺繍などで規制されている場合が多い。日本の野球規則におけるサイズ規制は、完成したグラブを立てた状態で高さ30.5センチメートル、ウェブの上端横幅11.4センチメートル・下端8.9センチメートル・縦幅14.6センチメートル、人差し指から小指部の幅19.7センチメートル以内と定められている。また、投手が使用するグラブには別に制限があり、白・グレー・銀といった白系統の色を使うことは禁止されており、縫い目・締めひも・ウェブを含め、全体が一色であることが必要である。投手が異なる色のものをグラブにつけることは認められない。 日本の高校野球においては特に規制が厳しく、上記のものに加え本体色は茶、オーク、タン、橙、黄(つまり茶若しくは黄色系統)、黒やそれに近い色の使用しか認められておらず、赤・青といったカラーグラブの使用が禁止されている。また、締め紐の色も本体同系色か茶、黒だけが認められている。商標も指定された位置に縦4センチメートル・横7センチメートル以内1箇所のみ(平部の焼印は可)しか付けることができない。プロ野球などでよく見られる刺繍(個人名)や番号マークも禁止されている。
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